■「ウサギ駅長」誕生物語(2010年8月1日)
山形鉄道フラワー長井線の公募社長就任1年後2010年。動物好きの新入社員が入って来ました。志望動機は「駅にミニ動物園をつくりたい!」と。翌年は、2011年はウサギ年。フラワー長井線には、「白兎」という駅があります。しかも、日本全国で「ウサギ」と読ませる駅はここだけだそうです。これは、まさに12年に1回のチャンスというわけです。
「駅長を就任させるんだったら、やっぱり『白兎』駅だべ」という案が出ましたが、小さな待合所しかない駅にポツンとウサギを置いておく訳にはいきません。しかし、他の駅ではちょっとウサギに縁がなさそうです。
いい意味で「諦めの悪い」彼女は、沿線の歴史、文化、伝説を調べ、自分の足と耳でウサギに関わることを調べつくしました。
そんな調査に明け暮れていたある日、ランチを食べに入った「宮内駅」という駅前食堂で・・・
(そういえば、私が小さいどき、この近くさある熊野大社(日本三大熊野の一つ)の神殿裏側さ三羽のウサギの彫刻が彫られでで、三羽のウサギを全部見つけることが出来たら、幸せになるっていう言い伝えがあると聞いで、家族で探しに来た事があったわよね)と彼女は思い出したわけです。 食堂の店主に聞いてみると「んだ!んだ!」と頷いています。
食後にさっそく熊野大社に出向くと「3羽のウサギ伝説」はもちろん「ウサギの彫刻」も健在でした。さらに朗報が・・・
「ウサギを駅長にするならウチの高校で生まれたてのウサギが三羽いっからもってけ~」
と、彼女の母校である農業高校の先生が声をかけてくれたのです。
熊野大社「三羽のウサギ伝説」と宮内駅の「三羽のウサギ」が繋がった一瞬でした。
そして、その三羽のウサギの中に鎮座していたお餅のようにふわっとかわいい真っ白なウサギを「もっちぃ」と名付けて駅長を誕生させたのでした。
これには、後日談もありまして・・・
そのアイデアが浮かんだ駅前食堂には水槽に「カメ」を飼っていたので非常勤ですが「カメ」さんに
「助役」をお願いしたらしいのです。「ウサギとカメ」にあやかって(笑)
こうして、2010年8月1日。「カメのように地道に、ウサギのようにピョンピョンと売上げや乗客が増えることを期待しています」と、彼女お手製の「ミニ駅長帽」をきりっとかぶったウサギ駅長とカメの助役に任命状を渡し晴れて宮内駅にウサギ駅長が就任したのでした。
■世界史上初の「鯉駅長」誕生物語(2016年3⽉27⽇)
2015年、弊社日本観光鉄道がアドバイザーとして業務委託した長崎県島原鉄道が立ち上げた「幸せの⻩⾊い列⾞王国」プロジェクト」の一環として、島原駅の特別駅長として就任。沿線の島原市・諌早市・雲仙市・南島原市の4市の⾏政、観光協会、商⼯会、商店街、農協の皆さまに集まっていただき開催した、ワークショップの中で提案されたアイディアが実現。「幸せの⻩⾊い列⾞王国イメージキャラクター」としても情報発信し、新聞、テレビ等、全国のマスメディアはもちろん、Yahooニュースのトップ画面でも紹介されました。
■鯉駅⻑の採⽤に⾄った背景
島原市は古くから湧⽔に恵まれ、「⽔の都」と呼ばれており、市内の清流には錦鯉が放流され「鯉の泳ぐまち」として道⾏く⼈々の目を楽しませています。
そこで、⽞関⼝である島原駅の動物駅⻑にはやはり「鯉」がふさわしいということ鯉駅長を就任。駅長のプロフィールも作成し情報発信やオリジナルグッズの販売やイベントを開催されています。
鯉駅⻑プロフィール
【性 別】 ⼥の⼦
【名前 】 さっちゃん
【年 齢 7歳】(就任当時)
【誕生⽇】 5⽉5⽇(こどもの⽇)※ちなみに当社の創⽴記念⽇でもある
【出身地】 幸せの⻩⾊い列⾞王国
【体 ⻑】 80cm
【体 重】 ひみつ♡
【特 技】 「幸せの⻩⾊い鯉」の⼒で⾒た⼈を幸せにすること
【恋愛成就】(こい)、⾦運アップなど・・・
【趣 味】 ⼈間観察、⾦⿂の助役たちとの遊泳
3年の任期(人気 )満了後、鯉の泳ぐまちの一員として地域の幸せを水面下で見守っている
鯉駅長「さっちゃん」は狭い環境で長期間飼育するのは困難と判断・任期満了後、島原市に寄贈され
2019年12月16日、島原市が整備した観光交流センター「清流亭」の屋外の池にニシキゴイ18匹と共に放流され、地域の幸せを水面下で見守ってくれています。(イメージキャラクターしては現役でグッズや広報活動に大忙しだそうです)